中期経営計画(2022年2月期~2024年2月期)

「イオンディライト ビジョン2025」の実現に向けて成長を加速

イオンディライトビジョン2025(ビジョン2025)の実現に向けて、当社は2022年2月期(2021年度)を初年度とする新たな中期3ヵ年経営計画(2022年2月期~2024年2月期)を策定しました。
「お客さま起点の経営」、「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」、「グループ経営」の3つを基本方針に、ビジョン2025の実現に向けた成長を加速します。


3つの基本方針

お客さま起点の経営

当社が目指すのは、お客さまの声をサービス開発や品質管理、営業といった自らの組織力に 変え、価値ある提案へと繋げる体制です。これを実現するため、お客さまの声や施設の状況、 顧客業界の市場動向といった様々なデータを収集、分析し価値ある情報へと加工していく仕組みとしてイオンディライトプラットフォームの整備に取り組んでいます。
2022年2月期は、業務効率化のため社内システム間の連携を推進しました。また、営業部門では、イオンディライトプラットフォームを活用し、デジタル化によりお客さまからのリクエスト情報を可視化し共有することで、お客さまのニーズや課題に即応できる体制を構築しました。
2023年2月期は、顧客接点を強化するため、国内全8支社配下の支店エリア体制をお客さまのニーズや施設特性、地域特性等に合わせて再編するとともに、オペレーションからマネジメントに至る各階層の職務を再定義することで、支社全体で各地域のお客さまと向き合う体制を構築しました。また、営業部門では、アカウント営業をより一層強化することで、既存顧客内シェア拡大や新規顧客開拓を促進しています。併せて、お客さまに提供する新たな付加価値として、これまで施設管理の一環として提供してきた省エネルギー提案をはじめとする環境負荷低減に資する各種取り組みを体系化し、お客さまの脱炭素化を全面的に支援するコンサルティングビジネスの展開に着手しました。加えて、これまで医療関連施設を中心に提供してきたヘルスケア関連サービスについては、提案施設を宿泊施設等へと拡大し、今後の事業の柱としての育成を図っています。
こうした活動を通じて、イオンディライトプラットフォームにインプットする施設情報や顧客情報を増やし、お客さまにとって、より価値の高い情報をアウトプットし、カスタマーサクセスへの更なる貢献を目指しています。


デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進

当社では、「お客さま起点の経営」と「DXの推進」は不可分の関係にあると考えています。お客さま起点の経営体制を精度の高いものとしていくためには、より多くのお客さまの声 や様々な施設の情報を収集し、イオンディライトプラットフォーム上で流通させ、分析、加工を経たアウトプット情報をグループ全体で活用していく必要があります。 2023年2月期は新たな施設管理モデル「エリア管理」の展開を進め、第3四半期までに全国計91施設(累計269施設)で省人化を実現し、カスタマーサポートセンター(以下、「CSC」)から遠隔制御できる施設を増加させました。 同時に警備や清掃、サポート事業といった設備管理以外の業務においてもDXに向けた研究開発を推進することで持続可能な施設管理モデルの構築を進めています。これにより、人手不足の解消と収益構造変革の早期実現を目指します。


カスタマーサポートセンター(CSC)を中心としたエリア管理体制


グループ経営

国内では、グループ各社間の連携を強化し、個社ごとの事業特性を踏まえつつ、アフターコロナを見据えた各社の課題解決に取り組むことでイオンディライトグループとしてのさらなる成長を図ります。
アジア最大の成長エリアと位置付ける中国では、2021年4月に設立した統括会社「永旺永楽(中国)投資有限公司(イオンディライト中国)」のグループ経営のもと、中核事業会社である永旺永楽(江蘇)物業服務有限公司(イオンディライト江蘇)、並びに武漢小竹物業管理有限公司(武漢小竹)において、重点ターゲットとする中高級ショッピングセンターや病院・養老院、再開発エリアといった施設の受託拡大に注力し堅調に事業を拡大しています。中国では、こうしたオーガニックでの成長に加え、M&Aや業務提携を通じて、専門性の獲得や事業領域の拡大、顧客基盤の強化等を図り、さらなる飛躍を目指してまいります。
加えて、中長期的にさらなる成長が見込めるアセアン事業においてもガバナンス体制を強化し、新たな成長戦略を描くべく、アセアン本社開設に向けた準備を進めています。 また、イオンディライトグループ全体として持続的成長を支えるグループガバナンスの更なる強化と健全な組織風土醸成に継続的に取り組んでまいります。