入社時の電気取扱特別安全教育に加え、建設施工・設備管理分野で危険を伴う作業を行う従業員に対し、労働安全衛生法に基づく特別教育および社内教育を行っています。パートナー企業を含む全ての清掃担当者が常時携帯する「クリーンクルーディライ
ト手帳」にも、作業時の事故発生防止のために留意すべきポイントを記載し、定期的な読み合わせを行っています。
また、ADソリューションセンターでは、「事件・事故システム」により事件・事故情報を収集・共有するとともに、分析・原因追及と再発防止のための啓発を行っています。受託物件で発生した労働災害を含むすべての事件・事故情報を常時収集するとともに、品質管理本部に共有し、各現場に対する注意喚起を都度行っています。これらの分析結果は月1回発行する「ADソリューションセンター通信」や、作業時の事故再発防止の留意点を纏めた事故対応事例集として全就業先に共有・周知を図ることで、再発防止に努めています。
VRを使用した疑似体験教育
事故の疑似体験による危険感受性の向上、正しい業務手順の習得を目的に、VR(Virtual Reality:仮想現実)ツールを2022年9月より安全衛生教育に取り入れています。VRコンテンツは設備管理業務で重大事故につながりうる3つの事故
- 電気設備によるアーク負傷
- 脚立からの落下・転落
- マンホールへの落下・転落
をテーマに、重要なポイントはクイズ形式とするなど、より学習効果が高まるよう設計されています。
VRツールは、当社グループの研修施設「イオンディライトアカデミーながはま」に常備し、教育プログラムとして電気主任技術者を中心に、2023年度は延べ1.191名が受講しました。2024年度は、警備業務に関するVRコンテンツを新しく開発し、8月より消防設備保守管理研修にて火災発生時の初期対応をVR体験する教育プログラムを開始し、29人が受講しました。

VRゴーグル装着イメージ

VR画面(一例)

業務手順上、重要なポイントはクイズ形式で学習できるよう設計