お客さまの満足のために

基本的な考え方

当社グループでは、商業施設を中心に多種多様な用途の施設に対してファシリティマネジメントのサービスを提供しています。そのため、より安全・安心で、清潔・快適な施設環境を提供するための業務品質の確保・向上は何よりも重要なものとして取り組んでいます。また、施設のオーナーさま、利用されるすべてのお客さまの立場に立った品質を提供することはお客さまからの信頼確保だけでなく、新たなビジネスの機会でもあります。お客さまの日々の生活に密着する存在として、当社グループはお客さま満足のための取り組みを進めていきます。

品質方針

私たちは、経営理念を実現するため、ファシリティマネジメント事業を通じて以下に取り組みます。

  1. 私たちは、イオンディライトビジョン2025に定める「安全・安心」、「人手不足」、「環境」の3つを成長戦略の柱として、お客さまの成長と社会課題の解決に取り組みます。
  2. 私たちは、自らの安全を最優先にマネジメントシステムを構築します。
  3. 私たちは、お客さまに感謝される心からのサービスを提供するため、契約内容を順守し、積極的提案を行います。
  4. 私たちの品質目標は、中期経営計画における次の基本方針に基づき策定された年度政策とし、事業活動を通じて目標達成に取り組みます。
    1. お客さま起点の経営
    2. デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
    3. グループ経営
  5. 私たちは、これらの活動の推進にあたって、災害・事故等のさまざまなリスクを想定し、リスクを管理し、マネジメントシステムの構築を行い、継続的改善を推進します。
  6. 私たちは、法令・規制および受け入れを決めたその他の要求事項を順守します。

2023年4月3日

イオンディライト株式会社
代表取締役社長 兼 社長執行役員
濵田 和成

品質マネジメントシステム

ISO 9001:2015・JIS Q 9001:2015認証取得状況

登録事務所 登録日 認証機関 登録番号
イオンディライト株式会社 2000/11/01 株式会社日本環境認証機構(JACO) QC09J0022
登録範囲 ファシリティマネジメント(設備管理、警備、清掃、建設施工管理、資材調達、自動販売機導入支援、顧客サポートサービス)の提供

安全な施設環境の提供

地域のクライシスマネジメントを支援

災害時、被災設備の復旧や応援人員の派遣、関係省庁との調整、災害対応資機材/物資の調達など、お客さまのクライシスマネジメントを支援し、被害の最小化と施設の早期復旧に努めています。また、災害発生以外の平時においても、お客さまとともに災害への備えを進めています。

ADソリューションセンターを拠点とする危機管理

当社は、防災の中核を担う危機管理センターとして大阪市、愛知県小牧市(イオン小牧危機管理センター)の国内2箇所に「ADソリューションセンター(ADSC)」を設置しており、大阪のADSCは24時間365日の対応を行っています。ADSCでは、災害によるリスクに備え、常時、災害情報を収集・分析するとともに管理施設の異常有無を遠隔監視しています。地震・水害・大規模停電などの災害発生時には、ADSCを情報収集班とする組織的対応を行っています。

カスタマーサポートセンター(CSC)を通じた品質管理

お客さまの情報や要望を集約・蓄積し、それらを分析するカスタマーサポートセンター(CSC)を全国8支社に設置。お客さまが抱える個々の課題を正確に捉え、最適なソリューションを提供しています。

人手不足に対応しつつ、お客さまが求めるコストや品質に応じたサービスを提供し続けるため、デジタルトランスフォーメーションによる常駐設備管理員の省人化・無人化を通じて、CSCを中心とした新たな施設管理モデルの展開を進めています。従来の施設管理モデルから、お客さまに当社設備管理員をエリアでシェアしていただく「エリア管理」へと変革していきます。

また、2021年9月に営業を開始した新本社社屋(東京都・神田)内の関東支社CSCには、 ADソリューションセンター(ADSC)の代替機能を配備。ADSC大阪、ADSC小牧、関東支社CSCの3拠点でシステムやデータを共有し、危機管理機能のバックアップ体制を敷くことで、大規模・広域災害にもレジリエンスを発揮できる体制を構築しています。

ファシリティマネジメントのサービス品質

ファシリティマネジメント分野で世界初となる国際規格、ISO 41001の認証を2018年9 月に国内で初めて取得しました。施設とその周辺環境を戦略的に活用するファシリティマネジメントは、企業における生産性の向上、働き方改革、環境負荷低減、健康経営等、様々な課題への対処が求められる昨今、それらの課題解決に貢献する経営手法の一つとしても注目を集めています。

イオンディライトは同規格のISOマネジメントシステムと当社が長年培ってきた独自の業務品質基準を融合させ、グローバルレベルでのサービスを提供していきます。

技術コンテストを通じた品質向上

各分野の専門人材が各々の技術力を磨き、さらに現場で生まれたアイデアを当社グループの共有資産としていくため、2019年度より技術コンテストを開催しています。設備管理、警備、清掃の事業ごとに国内外のグループ企業に加え、共にサービスを提供するパートナー企業も参加しています。

設備管理の部では、作業の安全性からお客さま対応までを含めた技術力とチームワークを競い合います。警備の部では、現場単位の取り組み成果を、清掃の部では、施設利用者の「安全・安心」も含めた創意工夫に富んだ取り組みを発表しています。技術コンテストを通じて、自社はもとより、サービスネットワーク全体の「専門性」向上や、日々の気づきや改善案を自発的に発信し、業務に反映できる風土の醸成を目指しています。

衛生的な施設環境の提供

衛生清掃を通じた感染対策

医療施設における感染予防が課題となる中、感染対策を組み入れた独自の清掃方式「衛生清掃」を全国各地の病院でご提供しています。事前の計画とエビデンスに基づいた清掃作業、衛生状態の見える化とアセスメント(評価)による感染対策プログラムを確立し、医療機関の環境価値向上をサポートしています。

また病院に加え、衛生に対する要求水準の高い研究所、不特定多数の方々がご利用される商業施設やホテルといった施設に対してもサービスを提供しています。

衛生清掃(FMNavi)

新型コロナウイルス感染症に対する取り組み

感染対策を組み入れた病院向けサービス、衛生清掃をベースに、感染制御学の専門家監修のもと清掃手順のマニュアルを策定、科学的根拠に基づいた衛生的な環境を実現する新サービス、「ニュースタンダード(新基準)クリーニング」を提供しています。多くのお客さまが来訪される商業施設、およびオフィス向けにも展開しています。

平面視点から立面視点重視への仕様変更

平面を中心とした清掃から、立面を含めた科学的根拠に基づいた清掃へと転換することで、美観の維持に加え、衛生性の維持・向上を図ります。頻繁に手を触れる部位への感染対策を強化し、新型コロナウイルスに有効性が確認された洗剤と、細菌などの除去効果が高いマイクロファイバークロスを使用し清掃を行います。

予防清掃の見える化「防疫対策清掃チーム」

衛生清掃の知見や感染制御学の最新の研究動向を踏まえた独自の教育プログラムを作成。専門教育を履修したクリーンクルー(当社清掃スタッフの呼称)で構成される「防疫対策清掃チーム」が、適切な資材管理とマニュアルを遵守した清掃を行います。

モニタリングによる品質定量化

細菌など、目には見えない清掃箇所の清潔度を「見える化」するため、 有機物の総量を数値で表す技術「ATP(アデノシン三リン酸)検査※1」を用いて清潔度をモニタリング。清掃直後に検査を実施し、一定の水準に満たない場合は作業方法の見直しや教育で改善を図ります。

※1 ATP(アデノシン三リン酸)検査・・・すべての生物の細胞内に存在するATP(アデノシン三リン酸)を酵素などと組み合わせて発光させ、その発光量(Relative Light Unit;RLU)を測定する方法。